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われわれのビジョンは、「ありがとうが溢れる世界の創造」です。
少し書正論的ではありますが、こんな時代だからこそ、「笑顔」や「感謝」といったアナログさが必要だと強く感じています。
いま、あなたのまわりにはどれだけの笑顔がありますか。まわりの人へ心から感謝することはどれほどあるのでしょうか。
 

例えば、社会が発展していくためには、企業の発展が必要不可欠です。企業の存在意義は利益追求と社会貢献と言われています。しかし、多くの企業で利益追求を優先してばかりいる現状を見かけます。
利益を追求する事を否定する考えは毛頭ありません。ただ、金銭的な価値観の追求のみで、今までのように企業が発展していくかというと否定的にならざるを得ません。

これまで日本人は「金銭的価値」のために働いてきた要素が強かったと感じます。「お金」があることで、物質的な豊さを謳歌しようとしていたのではないでしょうか。しかし、社会が成熟するにつれ、物質的な豊かさだけでは満たされないものがあることに気づいてしまったのです。もっと大事なものがあると。
いま、多くの人は、もっと「人の役に立ちたい」「必要とされたい」と感じています。その証拠に、日本でも「ボランティア」や「寄付」といったものが年々認知されてきています。

また、競争が激化している現在、多くの人、企業が、漠然とした不安を感じ、失敗を恐れながら、生き残りを賭けた戦いをしなくてはならないと感じています。そのため、本来は不可欠な楽しむことや、やりがいをもつことは後回しにされ、勝ち続けることが目的になってしまっている現状を目のあたりにします。この状況にわれわれは危機感を持っています。働くこと・生きることに意義や意味、ひいては喜びを感じなければ良い世の中になっていかないと考えます。
 

活気に満ちあふれ、成熟した豊かな社会になるためには、日常や職場などあらゆる場面で、みんなが心から「ありがとう」と言い合えるような関係構築が必要不可欠と考えます。

そのためには、みんなが自然に「ありがとう」と発しやすい仕組みを作ることが必要です。また、仕組みが円滑に動いていくものにするための運用支援が必要です。われわれは、この取り組みに全力を尽くしたいと考えています。
個々の企業やコミュニティ、個々人の「ありがとう」が周りに伝播し、最終的には社会全体に「ありがとう」が溢れ、みんなが笑顔と感謝でいっぱいな世の中になる。そんな世の中になれると信じてこれから50年先、100年先を見据えた事業に取り組んでまいりたいと思います。小さな一歩が、大きなムーブメントになり、われわれが目指すものが定着した社会を想像すると昂揚します。
 

ひとりでも多くの人が、われわれの考えに興味を示してくれ、共感してもらえることを心から願っています。